ディスク運用がもたらすワークフロー改善とコスト削減 CD/DVD ディスクパブリッシャーVirtua 御使用経験
Virtuaはタッチパネルでディスク作成が簡単
NTT 東日本関東病院放射線部 若松技師長
早い時期からフィルムレス運用を行なっておられますが、その利点と不自由な点がおありでしたらお聞かせいただけますか?
利点はなんといってもフィルム出力をしないわけですから、検査業務効率、コスト両面においても大きく改善されましたね。しかしながら、他院への患者さん紹介用には、地域の連携施設の利便性を考えるとフィルムで出力するしかなく、フィルムレスとはいっても年間数千枚のフィルムは使い続けざるをえませんでしたね。フィルムレス環境下でフィルムを出力するということは、そのためにドライイメージャ、シャーカステン、フィルム袋などを残さざるをえないし、紹介用フィルムコストを抑えるために画像のコマ数やフィルム枚数を計算しながら、慎重にキー画像を選び、印刷するという作業は結構手間のかかる仕事なんですよね。
そのような中でコドニックスのディスクパブリッシャーVirtua を採用されて半年が過ぎましたが、現在までのご使用経験について少しお聞かせください。
すでに述べたとおり、フィルムレス環境の下、患者さん紹介用のフィルム作成のために画像選択・出力作業に相当の作業量と時間を費やしていたわけですが、 Virtua が設置されて以来、サーバからの画像読み出しとストレージ転送、Virtua本体のタッチスクリーンでの簡単なタッチ操作で簡単にディスクが作成できるので、従来のワークフローは大きく改善され、大変満足しています。また、徐々に連携先にもディスクの利便性が理解されつつあり、フィルムからディスクへの切り替えも順調に進み、全体の約40%の連携施設様からディスク運用に賛同していただいています。つまり400万円以上かかっていた患者さん紹介用のフィルム代を半減できそうです。
放射線部内のQA 端末からVirtua へストレージVirtua によるディスクでの画像配布運用の中で、情報セキュリティには相当気をつけておられるとお聞きしていますがはい、患者さんの情報は患者さんご自身のものであり、重要な守るべき情報であることはいうまでもありません。この観点から当院では、ディスク内の情報は匿名化して、ラベル印刷にも必要以上の情報を記載しないという方法で情報の保全に万全を期しています。Virtua はその都度及びあらかじめ匿名モードに設定することで、自動的に情報が匿名化されるので便利ですね。
現在もしくは将来的にフィルムレスやディスクでの画像配布運用を検討しておられる他の施設様へのアドバイスをいただけますか?
フィルムでの画像配布には、そのコストや作業量だけではなく、患者さんや連携先へのサービスという点で考えなければならない点がたくさんあります。たとえば患者さんにとって大きくて重いフィルムを運んでもらうということは大変なご苦労であるわけです。連携先にとっても、もう少し情報量がほしいという御声をいただくこともあります。ディスク運用ならばこれらの点が一挙に解決できるといっても過言ではありませんね。ただしその運用については地域の連携施設への事前の説明により十分納得いただいてから運用されることをお勧めします。実際にパソコンの操作はちょっととおっしゃる近隣の開業医の先生方はまだいらっしゃいますからね。
それでは最後にコドニックス及びVirtua へのご要望についてひとこといただけますか?
コドニックスは、Virtua に加えてドライフィルムからホワイトフィルムという反射型フィルムが印刷できるDICOM ネットワークプリンターなど、大変ユニークな視点でものづくりをしているという印象を持っています。今後もますます進むフィルムレス環境下において欠かせないツールを提供してくれることを願っています。どうも有難うございました。